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対戦カード一巡、順調に滑り出したチーム、つまずいたチーム。昨年同時期とペナントレースの勢力図を比較する【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は開幕から対戦が一巡し、昨年の同時期の成績と比較してみた。

2016/04/12

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茂木はパで唯一ルーキーでランク入り

 打撃成績、20傑まで、赤字は打撃各部門1位。

パ打撃

 昨年、ソフトバンクの柳田悠岐はこの時期に打率トップに立ち、シーズン終盤までほとんど調子を落とすことなくトリプル3を達成、MVPにも輝いた。
 今季は10日時点で打率.214、わずか63打席で四球数が20。勝負してもらえないために調子が上がっていない。
 今年の打撃1位はロッテの細谷圭、本塁打はないが二塁打5本、三塁打3本、3盗塁と密度の高い働きをしている。

 投手成績、防御率10傑とセーブ、ホールド上位5傑、赤字は投手各部門1位。

パ投手

 昨年は大谷翔平が開幕3連勝と飛び出したが、今年はまだ勝ち星がない。ただ、投球内容は悪くない。打線の援護がなく不運に泣いている。
 対照的にチームメイトの昨年の新人王、有原は開幕から連勝を飾った(現在は戦線離脱中)。
 昨年、終盤まで大谷と奪三振王のタイトルを激しく争った楽天の則本は開幕3連勝。23イニングで34奪三振というずば抜けた成績を上げている。涌井も失点は多いものの3連勝中だ。

 最多セーブはロッテの西野。昨年からまだ一度もセーブ機会で失敗していない。今年は失点も0と完璧な内容だ。昨年のセーブ王サファテは早くも1度失敗している。

 ホールドはロッテの内が1位。故障に泣かされ、年間通して働けないシーズンが続いたが、今季は開幕から順調だ。
 一方昨年、完璧なセットアッパーぶりを見せていたソフトバンクのバリオスは、2ホールドを上げたものの防御率9.53と乱調。二軍に降格している。

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