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亀井が立ちはだかる由伸巨人の「レフト争い」。指揮官が待ち焦がれる大田・中井の覚醒【死亡遊戯コラム】

開幕からスタメンを固定して戦っている今年の巨人も、唯一レフトだけは様々な選手を試している。ベテランの亀井がレギュラー筆頭格だが、中堅どころのONの二人の奮起を期待したい。

2016/04/15

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結果が出なければ2軍へ

ついに「3番坂本」「4番ギャレット」の名が同時にスタメンから消えた。

14日神宮球場、ギャレットはヤクルト戦を体調不良で欠場。
坂本勇人も前日の試合から下半身のコンディション不良でベンチスタート。
チームトップの4本塁打を放っていた助っ人と打率.338のキャプテンの不在である。
新生ジャイアンツ打線を牽引してきた二人の穴は大きく、チームはヤクルトに逆転負けを喫し首位陥落。
今季の巨人は開幕からスタメン固定をすることにより、各々の役割を明確にしていた。
長野久義と立岡宗一郎の1・2番コンビがチャンスメイクし、坂本・ギャレット・クルーズのクリーンナップが返す。
下位打線はサード村田修一、キャッチャー小林誠司が並ぶ。
そして、唯一レギュラーを固定していない「6番レフト」で由伸監督は様々な選手を試した。
今季18試合の左翼スタメン出場数は亀井善行6、大田泰示5、堂上剛裕3、中井大介2、北篤2。

チャンスを与え、結果が出なければ2軍行きというシンプルな生存競争。
13日には打率.125の堂上と打率.200の北が降格し、イースタンで打撃好調の松本哲也を昇格させた。
原政権時代はサプライズ的な若手抜擢も多々あったが、由伸監督は極めてオーソドックスな采配である。
どちらがいい悪いではなく、これまでとは違うタイプの起用法に選手たちもなんとかアピールしようと必死だ。
特に数年前まで、ジャイアンツ球場で2軍のON砲と将来を期待された大田泰示と中井大介の二人。
気が付けば、プロ8年目を迎えた大田とプロ9年目の中井は若手と呼べる年齢を越えようとしている。
決して老いたわけじゃない。けど若さをウリにできる時期も過ぎた。
いつの時代もマスコミやファンは新しいスター候補を追っかける。
残酷なようだけど、これがプロ野球であり巨人軍のリアルだ。

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