共に13年新人王の則本と小川。真のエースに向けての課題
大学から共に2012年のドラフト会議でヤクルトと楽天に指名を受けた小川と則本はチームの投手陣の柱として今年も活躍が期待される。
2016/04/20
開幕3連勝と連続2ケタ奪三振。史上初の記録を樹立した則本
2013年にセパで新人王を獲得した両右腕が今季、開幕からチームをけん引している。楽天の則本昂大とヤクルトの小川泰弘は、共に12年ドラフト会議で指名され入団。エースの階段を着実に登ってきた。チームの大黒柱へと成長している同期の2人に注目したい。
ルーキーイヤーの13年に球団創設初のリーグ優勝と日本一を経験した則本。田中将大が絶対的エースとして君臨していた中、1年目の成績は27試合に登板して15勝8敗、防御率3.34という成績を挙げ、楽天ではその田中以来(07年)の新人王を獲得。次代のエースへの期待を抱かせた。
14年は14勝10敗で防御率3.02、昨年は10勝11敗と負けが先行したものの、防御率は2.91と初の2点台となり、3年連続の2ケタ勝利を達成した。
ただチームは14、15年と2年連続で最下位に沈んだ。則本自身も昨季の勝率は.476とエースとしての責任を果たしたとはいえない。今季は投手キャプテンに任命され、文字通りチームを引っ張る存在にならなければならない。
16年シーズンはスタートから好調だ。3月25日の開幕戦(Koboスタ宮城)で史上初となる新人からの4年連続開幕投手を務め、その期待に応えるようにソフトバンク打線から三振の山を築いた。7回を投げ3失点、圧巻の11奪三振だった。
4月1日の西武戦、8日の日本ハム戦でも本拠地で快投を演じ、3連勝を飾った。奪三振数は開幕から3試合連続で2ケタを記録。これは、94年の野茂英雄、10年のダルビッシュ有に次いで史上3人目の快挙となった。さらに、開幕から3連勝で連続2ケタ奪三振という記録は今まで誰一人として達成していない記録となった。