共に13年新人王の則本と小川。真のエースに向けての課題
大学から共に2012年のドラフト会議でヤクルトと楽天に指名を受けた小川と則本はチームの投手陣の柱として今年も活躍が期待される。
2016/04/20
三振を奪える能力は本物。一球の重みを糧に真のエースへ
則本の代名詞となりつつある三振だが、過去3年間の奪三振数と1試合(9イニング)平均の奪三振率は以下の通りとなっている。
2013年 投球回170 奪三振数134 奪三振率7.09
2014年 投球回202.2 奪三振数204 奪三振率9.06
2015年 投球回194.2 奪三振数215 奪三振率9.94
奪三振数と奪三振率は3年間で増え続けている。昨季の奪三振数は、日本ハムの大谷翔平(196奪三振)よりも多い215奪三振を記録し、2年連続でリーグ奪三振王に輝いた。
また今季、則本の開幕から4試合の成績は以下の通りとなっている。
◆2016年開幕から4試合の成績
4試合 投球回30 3勝1敗 防御率2.70 奪三振数42 奪三振率12.6
奪三振数はリーグ断トツの42、奪三振率は1試合平均で12.6と驚異的な数字をたたき出している。しかし、開幕3連勝で迎えた4月15日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、無安打投球を続けていた4回に落とし穴が待っていた。
失策と四球で1死一、二塁のピンチを迎えると、直後に甘く入った変化球を内川に捉えられ、決勝の3ランを許してしまう。この日は7回を投げてわずか2安打、三振8個も奪ったが3失点で負け投手になった。則本の開幕からの連勝も「3」でストップした。
昨季は防御率2点台でありながら負け越している。今季は、一球の重みを糧に真のエースへと成長していくときがやってきた。