山川穂高のFA人的補償は? 2023年ソフトバンクのプロテクトリスト徹底予想(対西武用名簿)
2023/12/27
産経新聞社
プロテクト当落線上の選手は?
来季は2020年以来、4年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンク。充実した戦力は12球団トップクラスとの声もあり、やむなくプロテクト外になった選手も多い。ここでは、プロテクトリストの当落線上に位置すると思われる5人を取り上げたい。
武田翔太
2011年ドラフト1位で入団し、2桁勝利2回の実績を持つ武田翔太。近年は低調なシーズンが目立っており、今季はリリーフを中心に29試合登板で防御率3.91の成績となった。
高いポテンシャルを誇るが、来季で31歳と中堅の域に差し掛かっている。充実した選手層を誇るため、プロテクトから漏れる可能性も否定できない。
尾形崇斗
今季は二軍でセーブ王のタイトルを獲得した尾形崇斗。近年はファームで圧巻の成績を残すも、一軍に定着しきれないシーズンが続いている。
現在24歳と充分な伸びしろを持つが、人数の関係を踏まえてプロテクト外と予想した。
リチャード
4年連続でウエスタン・リーグ本塁打王に輝くなど、二軍では持ち前の長打力を遺憾なく発揮しているリチャード。しかしながら、一軍の舞台では結果を残せないシーズンが続いている。
今年のドラフト会議では、右の長距離砲・廣瀬隆太を獲得。さらにポジションが被る山川穂高が加入したことを考えると、来季はより厳しい立場になりそうだ。
野村勇
プロ2年目の野村勇も、やむなくプロテクト外とした1人だ。ルーキーイヤーの昨季は、97試合出場で打率.239、10本塁打、25打点、10盗塁と能力の一端を示した。
しかし、今季は故障もあって50試合の出場にとどまり、打率.160と低迷。昨季のパフォーマンスであれば間違いなくプロテクトされるが、今季の成績、27歳という年齢を鑑みて他選手を優先する形となった。
正木智也
2021年ドラフト2位入団の正木智也も、当落線上に位置すると思われる選手の1人だ。プロ1年目の昨季は、35試合に出場して打率.254、3本塁打と大器の片鱗を覗かせた。
今季は開幕スタメンに抜擢されたが、15試合の出場にとどまり、打率.039と不本意な結果に。二軍でも打率.167、本塁打なしと精彩を欠いた。まだまだ成長が期待できるスラッガー候補だが、やむなくリスト外とした。
そのほかにも風間球打、松本晴などの若手投手や、最速160キロを誇る杉山一樹、野村大樹、笹川吉康といった野手の有望株も、人数の関係でプロテクト外と予想した。西武にとっては、魅力的な存在が多いといえるだろう。