FA人的補償も…プロ野球、移籍先で期待外れに終わった指名選手6人
2024/01/30
産経新聞社
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プロ野球界では、「FA人的補償」が大きな話題となっている。マイナスイメージが大きい言葉だが、実際には高い評価を受けて新天地へ移籍している。しかし、これまでには新天地で期待に応えられない選手が数多くいた。ここでは、人的補償で他球団に移籍したものの、思うような成績が残せなかった選手を取り上げる。
内海哲也
投打:左投左打
身長/体重:186cm/92kg
生年月日:1982年4月29日
経歴:敦賀気比高 – 東京ガス
ドラフト:2003年ドラフト自由枠
まさかの形で埼玉西武ライオンズに移籍となった内海哲也も、成績面では苦しんだ選手だ。
敦賀気比高校時代から世代屈指の左腕として大きな注目を集め、オリックス・バファローズからドラフト1位指名を受けたが、入団を拒否。
社会人野球の東京ガスを経由して読売ジャイアンツに入団。高卒3年目に早くも2桁勝利(12勝)を挙げた。変化球を織り交ぜながら奪三振も多く記録し、2007年に最多奪三振のタイトル(180個)も獲得している。
その後も2年連続で最多勝に輝くなど、巨人のエースとして長きにわたって活躍した内海。ところが、炭谷銀仁朗のFA移籍にともなう人的補償で、西武への移籍が決定。功労者の移籍に世間が騒然とした。
移籍1年目は一軍登板なしに終わり、最終的に西武で挙げた勝ち星は2つ。巨人時代の実績を考えると物足りない数字だったが、経験・知識を若手に与えた面では、影の功労者と言っていいかもしれない。