ジャイアンツ、菅野以外で先発投手勝利は2勝。首位走るも苦しい台所事情【死亡遊戯コラム】
開幕から首位を走るジャイアンツ。しかし、その強さは絶対的とは言えない。菅野以外で先発陣に勝ちがついたのはポレダと高木勇人だけだ。
2016/04/21
菅野と競える投手は?
昨シーズン、菅野とダブルエースとして13勝を挙げ、最高勝率に輝いたマイコラスは右肩の違和感で戦線離脱。
巨人移籍後4年間で通算39勝の杉内俊哉も、右股関節の手術からの復帰を目指しリハビリ中。
助っ人右腕とベテラン左腕はいまだ復帰の目処は立っていない。
そしてもうひとつの大きな誤算はドラフト1位ルーキー桜井俊貴だ。
3月30日のDeNA戦で5回途中4失点KOされると直後に右肘の張りで登録抹消。
キャンプから即戦力候補のドラ1として優先的にチャンスを与えられ、ローテの一角を期待されていただけに離脱によるチームのダメージも大きかった。
7日の阪神戦ではイースタンで好調な3年目ハタチの平良拳太郎を先発させるも4回途中4失点KO。
由伸巨人は先発ローテに大きな不安を抱えたまま、22日からのDeNA戦を迎えることになる。
こんな逆風の時こそ、実績のあるベテラン陣の復活を待ちたいところだ。
内海哲也はオープン戦3登板で防御率10.32と大乱調も、2軍では4試合に投げ防御率2.91。
大竹寛は19日イースタンのヤクルト戦で先発すると6回5安打無失点投球を披露。
5月の大型連休中に組まれている6連戦で彼らの昇格の可能性もあるだろう。
古くは江川卓に西本聖がいたように、斎藤雅樹にも桑田真澄という身近に切磋琢磨するライバルがいた。
だが、今の菅野には昨年のマイコラスのようにチーム内でエースの座を争えるような存在はいない。
誰が絶対的エース菅野智之と競うのか?
「菅野以外の頼れる先発投手」の出現が由伸巨人には待ち望まれる。