無名校からスターに! プロ野球の世界で一流に駆け上がった現役6人。一線級へ昇りつめた選手たち
2024/02/18
産経新聞社
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プロ野球の世界で活躍する選手の中には、高校時代に強豪校で圧倒的な活躍を見せていた選手が多くいる。一方で、野球では名の知れていない高校から鍛錬を積み、プロで一流に駆け上がった例も多くある。ここでは、一線級の活躍を続ける無名校出身の現役選手を紹介したい。
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)
・投打:右投左打
・身長/体重:185cm/92kg
・生年月日:1993年1月30日
・経歴:蒲郡高
・ドラフト:2010年育成ドラフト4位
福岡ソフトバンクホークスで結果を出したのちに、メジャーリーグの舞台へ渡った千賀滉大。野球界では無名の高校を出た1人だ。
千賀は、愛知県立蒲郡高に入学後、監督の意向もあり投手へ挑戦。2年夏からエースとなった。3年夏の愛知県大会では、初戦で9回5失点の力投。チームを勝利に導いたが、次戦は先発せずにチームは敗れた。
目立つ実績は残せなかったが、素質を見抜いたスポーツ用品店の店主が、プロスカウトに千賀を推薦。ドラフト会議でソフトバンクから育成4位指名を受け、プロの門を叩いた。
高卒2年目に支配下契約を勝ち取ると、翌2013年はリリーフとして51試合に登板し、18ホールドポイント(1勝4敗1セーブ17ホールド)、防御率2.40をマーク。27試合連続無失点を記録するなど、安定した投球を見せた。
2016年には先発へ転向し、12勝をマーク。翌年にも13勝を記録し、初の主要タイトルとなる最高勝率(.765)を獲得した。
その後も2020年に投手三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)に輝くなど躍進を続け、NPBで7年連続の2桁勝利を収めるなど、球界を代表する投手となった。
昨季からはニューヨーク・メッツの一員となり、メジャー1年目で12勝をマークした千賀。今季はサイ・ヤング賞候補にも名前が挙がるなど、その投球にさらなる注目が集まる。