【野球人の言霊11】西武・菊池雄星が高校時代、トイレ掃除を続けた理由
指導者やプロ野球選手の言葉を通じて、さまざまな思考に触れることができる。
2016/04/22
「毎日、何かをやるということに意味があるんだと思います」(西武・菊池雄星)
2016年の開幕投手を務めた埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手。高校時代から日常生活に力を入れており、特にトイレ掃除に勤しんでいたことは有名な話だ。取材する側は「~をやったから、成長できた」というふうに、結果から原因となったものを探しがちになるが、菊池はこちらの意図を見透かすかのように、こう返してきた。
「トイレ掃除だからというのはそんな大きくないです。トイレ掃除をして技術が上がるかと言われると、それはないと思います。何か一つやることに意味がある。トイレ掃除に限らず日誌を書く、部屋の掃除をしようなど、毎日やろうとすると小さな変化にすぐ敏感になる。それが一番大きい。毎日続けることで、心が落ち着いてないことに気づくことができたり、調子が悪い時は適当になっているなと省みて微調整ができる。自分の変化に気付けたことが一番大きかったです」
続けることで見えてくるものがある。