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2016年版・秋山翔吾、1番打者として2つの変化。「記録男」から「貢献度の高い選手」へ

昨年はシーズン最多安打記録を更新した埼玉西武ライオンズの秋山翔吾。今季のこれまでの打撃成績を見ると、ある変化に気づく。

2016/04/30

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出塁重視、走塁にも変化

 では今年はどうだろうか。4月29日時点までの2016年のパ・リーグ総出塁数3傑だ。

1. 秋山翔吾(西武) 58(31安打26四球1死球)

2. 柳田悠岐(ソフトバンク) 49(19安打29四球1死球)

3. 銀次(楽天) 47(25安打22四球0死球)

 今季のペースでは秋山の最終安打数は164本にとどまる。マークが厳しくなっているのもあるだろうが、これだけを見れば、決して安打狙いではなく、チームのための出塁を重視していることがわかる。

 もう一つ、秋山の進化を示す数字がある。走塁だ。

 昨年、秋山は17盗塁したが、盗塁死も17。これはリーグワーストだった。盗塁成功率.500、捕手の盗塁阻止率はリーグ平均では.300程度だから、極めて低いと言える。
 1番を打つことが多い秋山は俊足だが、盗塁の技術が高いとは言えなかった。2015年までの秋山の盗塁成功率も.586と良くない。

 しかし今季は、6回盗塁を試みて5回成功。盗塁成功率は.833と飛躍的に上がっている。リードオフマンとして、貢献度はぐっと高まった。打者だけでなく、走者としても一流になりつつあるのだ。

 昨年の秋山は数字で注目を集めた打者だった。今季はよりチームへの貢献度でも注目される打者になりつつあると言えるだろう。

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