【4月27日埼玉西武対千葉ロッテ戦、BBC独自採点】マンオブザマッチはタイムリーに好走塁を見せた角中
4月27日、埼玉西武対千葉ロッテ戦は7-2で千葉ロッテが勝利を収めた。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。
2016/04/28
採点基準
8 シーズンに1試合あるかないかの活躍
7.5 突き抜けた活躍
7 勝利貢献度上
6.5 勝利貢献度中
6 勝利貢献度小
5.5 活躍した選手
5 可もなく不可もない
4.5 足を引っ張った
4 敗戦につながるミス
3.5 退場など試合を壊す
さらに現地取材の内容を加味します。
走塁力の差
西武VSロッテの5回戦は、6回に一挙5点を奪ったロッテが快勝した。試合は西武・菊池、ロッテ二木の投手戦で試合が進んだが、6回表、ロッテは2番の中村が遊撃内野安打で出塁すると、そこから四球と連打で一気に畳みかけ、デスパイネ、角中、鈴木の適時打などで、それまで1安打に抑えられていた菊池をKOした。この回の攻撃は安打を集中させたが、長打はデスパイネによる一本のみですべてが単打だった。ただ打つだけではない、走塁を絡めた得点の奪い方は今のロッテの強さかもしれない。無死満塁で2本の適時打が出たが、双方のケースで二塁走者が楽々とホームインした。コリジョンルールの影響ももちろんあるが、チーム走塁のうまさは、ロッテと西武は真逆だと感じる試合にもなった。採点は、マンオブザマッチを誰にするかで迷った。好投の二木もその資格に値するピッチングを見せたが、3安打2打点に好走塁を見せた角中にした。
<千葉ロッテ>
(中)荻野5.5
評 2四球を選び、8回は一塁走者から長打で長躯ホームイン。持ち前の足を見せつけた。ただ安打が欲しかった。
(三)中村6.0
評 ビッグイニングの口火を切るしぶとい内野安打と8回の2点適時打。凡打の内容をもう少し改善したいが十分な活躍だった。
(右)清田5.5
評 1安打1四球1得点。自身の活躍は1安打のみとはいえ、存在感を放っていた。相手バッテリーを警戒させるほど、いるだけで怖い存在だ。
(指)デスパイネ6.5
評 連日の貴重な先制点を奪う一打。1、2打席は完璧に抑えられていたのだが、ここ一番で結果を残すあたりはさすがの主砲だ。
(二)ナバーロ5.5
評 相手バッテリーに警戒されたこともあって、打てる球がほとんど来なかった。その中での2四球はかなり価値が高い。
(左)角中7.0
評 本日のマンオブザマッチ。チーム初安打に始まり、3安打2打点1得点の活躍。両外国人の後に控えるキーマンとしてしっかり役割を果たしている。
(一)井口5.0
評 きょうは3打数無安打といいところがなかった。相手先発の菊池を想定しての起用だが、期待に応えられなかった。
(遊)鈴木6.5
評 積極性を出す場面、冷静に対処する場面をうまく察知している。2点適時打といい、2四球といい、褒めるところしか見当たらない。
(捕)田村6.0
評 無安打ながらに6点を与えたのは、進塁打での活躍があったからだ。犠打は一つだけだが、相手の守備網をみながらチームに貢献できる。打率のみで評価してはいけない。
投手
二木6.5
評 浅村にホームランを浴びた以外は、完ぺきな内容。何より相手先発の菊池に投げ勝ったのは大きい。序盤は本調子ではない中、粘り強かった。マンオブザマッチに等しいくらいだ。
益田5.0
評 1失点したが適時打を許さなかった。中継ぎの役目を果たしている。
南 6.0
評 相手が追い上げてきている中でぴしゃりと流れを止めた。8回の追加点は彼の好投から生まれている。
香月良5.0
評 ピンチを作ったものの、点差を確実に守る丁寧なピッチングを披露した。
<途中出場>
細谷――
根元――
岡田――
三木――
伊東監督6.5
評 両外国人を並べて、角中を6番に置いたのが功を奏した。8番・鈴木も正解だった。
<埼玉西武ライオンズ>
(中)秋山 5.5
評 初回に左翼線を破る二塁打で出塁。リードオフマンとして役割を果たしていたが、他の打席も粘りたい。
(二)浅村 6.0
評 復調を予感させる気持ちのいいホームラン。2安打をマークするなど、前日に引き続き、敗戦の中の明るい材料だった。
(左)栗山 5.5
評 浅村の追撃弾のあとに2塁打を放った。後の打者が続いていれば試合は分からなかった。凡打内容がよく好調をキープしている。
(一)メヒア5.0
評 ホームランを打てなければ、ほぼ存在感はない。そう考えると、それほど怖い打者ではない。
(右)坂田 5.0
評 今日の快音はなかった。せめて守備面での貢献をみせてほしいものだが、その点も物足りなさが残った。
(指)上本 5.0
評 指揮官の抜擢にこたえられなかった。森待望論が聞こえてこないうちに結果を残さなければならない。
(遊)渡辺 6.0
評 猛打賞の活躍。得点につながったのは1点のみだが、存在感は示したといえる。
(捕)炭谷 5.0
評 菊池をうまくリードしていたが、結果に結びつけることができなかった。菊池が首を振ったことで球種が読まれたのは、反省材料だ。
(遊)金子 5.0
評 1安打を放つも活躍は見せられず。守備面ではエラーはつかないが、中継に入って本塁へ悪送球。遊撃で起用するのは怖い面がある。
投手
菊池 4.5
評 2試合連続中5日での登板だったが、球自体は悪くない。ただ、一度のピンチで5失点はやられすぎ。若手ではないので、もう少し味のあるピッチングを見せてほしい。
牧田 5.5
評 菊池がKOされたのを受けて、無失点に抑えた。精神的に信頼感のおける投手だ。
CCリー5.0
評 2安打を浴びたが、走者を出しながら要所を締めて無失点。経験を少しずつ積み重ねてもらいたい
小石 4.5
評 やや厳しめの採点だが、チームが追撃している中で、2四球を出して長打を浴びての2失点はかばうのが難しい。
南川 5.0
評 昨日ほどとはいかずも、走者を出しながら粘ることはできた。
<途中出場>
大崎‐‐
岡田‐‐
田邊監督 4.5
評 前日から打順を変えたが、打線のつながりを生み出せず。菊池降板のあとが牧田だったのは不可解だった。中4日で岸が故障し、中5日で投げた先発投手は誰一人結果を出していない。発想の転換が必要かもしれない。