「災難」続きで最下位に低迷するDeNA。5月反攻へ打線に『スイッチ』を入れるのは昇格組か復帰組か
昨年と一転、横浜DeNAベイスターズが開幕から苦しい戦いを強いられている。しかし5月反攻は十分可能性がある。
2016/05/01
メンバーが揃えば5月反攻も十分可能
しかし、まだ5月に入ったばかり。悪いことばかり重なっているが、今後必ず浮上のきっかけはつかめるはずだ。二軍でリハビリ中の梶谷は26日に実戦復帰を果たした。100%に近いコンディションを目指す本人はまだ復帰の具体的な期日を明言こそしていないとはいえ、順調に行けば5月中の一軍合流が見込めるだろう。
そして登録を抹消された主砲・筒香も各メディアの取材に対し、最短の10日間で復帰することを明言している。ベイスターズを支える主軸の2人が帰って来れば打線はパンチ力を取り戻し、再構築されてチームの「5月攻勢」につながるかもしれない。
その一方で逆に言えば、チームが低迷する今だからこそ次代のハマを担うべき他の選手たちにとっては大きなアピールチャンスとなるはずである。30日の阪神戦(甲子園)では、筒香とロマックと入れ替わって一軍登録されたばかりの3年目・関根大気と4年目・宮崎敏郎が揃って活躍を遂げた。この日、リードオフマンとしてスタメン起用された関根はマルチ安打を記録し、8回に代打で打席に立った宮崎も1号ソロを放ってチームの勝利に貢献。久しぶりにラミレス監督へ笑顔をプレゼントした。
投手陣は先発ローテーションにチームトップの3勝&防御率1.75をマークしている井納翔一や、勝ち星に恵まれないものの好投中のルーキー・今永昇太らのメンバーが揃う。三上朋也→山崎康の「勝利の方程式」も健在だ。それだけに昨季途中まで旋風を巻き起こした強力打線に〝スイッチ〟が入ってひとたび覚醒すれば、きっとチームは息を吹き返す。その余力はあるはずなのだ。悲願のAクラス入りの可能性は、十分ある。