坂口智隆、蘇った選球眼の良さ。ヤクルト打線の課題「1番」へ完全定着なるか
今季オリックスからヤクルトに入団した坂口智隆。過去、最多安打のタイトルも獲得した巧打者が再び輝きを取り戻しつつある。
2016/05/02
課題は苦手の左投手対策
オリックス時代に最多安打を達成した坂口が今年、5年ぶりに最多安打のタイトルを獲得することになれば、両リーグでの最多安打は12年のソフトバンク内川聖一(セリーグでは横浜時代の08年に達成)以来、2人目ということになる。
今季ここまで35安打を記録しているが、最多安打を獲得するためには越えなければいけない壁がある。それは左投手を苦手にしていることだ。
昨季、右投手との対戦打率が.293であったのに対し、左投手との対戦打率は.160であった。今季も右投手のときは.337と高打率をマークしているが、左投手のときは.206と極端に下がる傾向にある。
4月12日、29日の巨人戦では、相手投手が左腕・ポレダだったこともあり、2試合ともスタメンを外れている。左投手にいかに対応できるかが、今後の課題といえそうだ。
ヤクルトのチーム防御率は現在、12球団で唯一の5点台と最低の数字となっている。投手陣が立ち直るまでは打線がカバーしていかなければいけない状況だ。坂口が燕の核弾頭としてチームを引っ張り、5月反攻を狙いたい。
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