プロ初勝利が遠いDeNA今永昇太。5試合で4回QS達成も援護率0.50
開幕から5試合のうち4回もQSを達成していながら勝ち星がないDeNA今永昇太。最大の原因は打線にある。
2016/05/06
今永が投げる試合は打線の援護なく
DeNAの新人・今永昇太は2015年ドラフト1位で駒澤大学から入団した。オープン戦では2試合10回を投げて自責点3、1勝1敗の成績で実力を評価され、開幕ローテーションに入っている。
デビュー戦は本拠地開幕戦で、巨人が相手だった。7回5被安打2与四球9奪三振自責点3と好投したものの、負け投手になった。
この調子ならプロ入り初勝利は目前と思われたが、開幕1カ月を経過しても、0勝4敗とまだ白星がない。
これまでの戦績だ。
3月29日 巨人戦 ● 7回5被安打自責点3 援護点0
4月5日 中日戦 ● 7回3被安打自責点1 援護点0
4月14日 阪神戦 ● 5.1回6被安打自責点2 援護点1
4月22日 巨人戦 7回6被安打自責点1 援護点0
4月29日 阪神戦 ● 6.2回3被安打自責点2 援護点1
5試合に投げて、今永はすべての登板で自責点3以下に抑えている。
先発投手の最低限の責任はQS(6回自責点3)とされるが、今永は5度の登板のうち4回がQS、それでいて4敗なのだ。
今永が投げる試合で、DeNA打線はなかなか点が取れない。5試合で援護点はわずかに2、これでは到底勝てない。
今永の防御率2.45はセリーグ5位、しかし援護率0.50は規定投球回数以上でダントツの最下位だ。
防御率2点台で、防御率より援護率が低い先発投手は、セ・パ通じても今永と楽天の釜田佳直(防御率2.89 援護率2.54 1勝0敗)の2人しかいない。