あの人気バンドのベーシストもコメント。新井貴浩カープ復帰をどう見る？ 阪神ファン・広島ファンそれぞれの声
阪神から提示されたのは、減額制限を超える1億3000万円減の年俸7000万円と言われる。それが不満だったわけではない。本塁打王(2005年)、打点王(2011年)といったタイトルを獲得し、日の丸を背負った経験もある男は「戦いの場所」を求めて退団を決意した。そこへ真っ先に手をあげたのが古巣・カープだった（同球団が国内他球団へＦＡ移籍した選手を獲得するのは初）。７年前に決別したのでは？ 若手や外国人選手が目覚ましい活躍を見せているチームに空きがあるのか？ 気が気でないファンの心境に迫った。
2014/11/19
カープファンの複雑な心境
宴会の幹事・よこピー（自称19歳と85カ月)の上司（50歳・男性）が広島出身生粋のカープファンとのことで、コメントを寄せてくれた。
「球団的には、エルドレッドは来年、徹底的にマークされるし、好不調の波が激しすぎる。新外国人も未知数。堂林は年間通してスタメンで使えるかまだ疑問。そして右の代打の切り札がいない。だから広島出身で実績のある新井が、2000万の契約というのなら儲け物だろう。ただ個人的には、山本浩二に４番として使ってもらい形になってきたところで、あんな出ていき方をしたのはまだ許せない。どんなツラで帰ってくるつもりなのか。『優勝争いがしたい』なんて言っていたけど、新井が４番としてしっかり働いていれば、優勝争いできていた。活躍したとしても納得できないと思う」
なんとも辛辣な言葉。「つらいです」と泣きそうになっていたところに、叱咤〝激励〟のメッセージが届いた。音楽業界のカープファン、ロックバンド「サンボマスター」のベーシスト・近藤洋一さんからだ。
「新井選手が在籍していたころや移籍直前は、カープの暗黒時代と言っていいほどの状態だったので、『逃げるのか！』的なスケープゴートにされてしまった感は否めません(笑)。４番打者・スター選手でしたから。でも今や強くなったカープのファンなら大きな心で迎えることは可能だと思います。諦めずに戦う姿に心打たれれば、ファンは全員味方になる――。それがプロ野球ですから。もちろんレギュラーに定着するほど打ちまくってくれることを期待しています。サードは狙い目ですね。伝統として代打のスペシャリストがいるチームなので、前田智徳選手、町田公二郎選手のような存在感が出てくるのもいいですね。CSファイナル、3勝0敗、日本シリーズ進出に大手をかけた試合で、サヨナラエラー！で、新井こらー！となるぐらいチームに定着してください。応援しています！」
「ねぇ、マスター！ 新井さんを応援してくれる心強いカープファンがいてくれたよ。でもめっちゃ怒ってる人もいる（苦笑）」
「そりゃ『今さら戻ってきやがって』って思うファンもいるよ。広島で4番打者に育ててもらったんだから。だから、阪神で調子が悪い時も4番起用してほしかった。4番打者は4番にいてこそ存在意義があるけれど、打順を下げたところで打線は機能しない。〝適正〟って言うのかな。ほら、唯一無二のボーカリスト・氷室京介がコーラスやっても輝かないでしょ(笑)」
「確かにボーカルが下手なバンドに氷室さんがコーラスで入ってもアカン。BOOWY（ボウイ）好きなマスターらしい例えや(笑)。今度（同じく阪神を去る）鳥谷選手の話も聞かせてよ」
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協力
東中野 とら
創業昭和50年。関東の阪神ファンの集う居酒屋
住所●東京都中野区東中野4-3-7-1F
電話●03-3364-2510
サンボマスター
シングル「愛してる愛して欲しい」11月26日発売
オフィシャルウェブサイト●http://www.sambomaster.com/