楽天・岡島の活躍が、嶋と聖澤の成績に連動――1番打者がもたらす化学反応
東北楽天ゴールデンイーグルスの岡島豪郎の打撃が好調だ。日本一に貢献した2013年と同じように1番打者としての存在感を発揮。そして何よりその前後を任される選手にも影響を与えている。
2016/05/08
1番・岡島の活躍が打線の前後の選手に影響
岡島の活躍は打線の前後の選手にも影響を及ぼしている。その典型例が嶋基宏だ。その打撃成績は、岡島の離脱&復帰と面白いように連動する。
岡島が離脱するまで打率.341(41打数14安打)とバットでも好成績だった正捕手は、岡島が1軍を離れると一転スランプに陥った。その期間内打率は.130(23打数3安打)と大きく沈んだ。時を同じくして藤田、今江も怪我で登録抹消され、熾烈な延長戦も増えたため、主将として背負うべきものが多くなり、打撃のリズムを崩したのも要因だろう。
しかし、岡島が再び戻ってきた先月26日以降は打率.333(24打数8安打)。再び快音が戻ってきた。
岡島と同じく復活を目指す聖澤諒にも良い刺激をもたらしている。
岡島の直後の2番を任されることの多い聖澤の打率は現在.358。実は現在はパリーグの「隠れ首位打者」だ。近日パリーグ打率10傑の上位に初登場することは間違いない。バットマンレースを争うライバルがチーム内に存在し、同じ左打者、打順も上位、ポジションも外野と共通項も多いとなれば、触発されないわけがない。
周りの選手に好影響を与える1番打者の活躍。一進一退続く梨田楽天を浮上させる起爆剤になるか。