巨人ファンが語る「元中日・吉川&堂上加入がもたらすもの」とは?
人気ブログ『プロ野球死亡遊戯』が本格的なコラムに挑む。第2回目は先日中日ドラゴンズから加入した吉川&堂上選手についてだ。彼ら二人の加入がチームにどのような効果をもたらすのか。一巨人ファンの視点から考えてみる。
2014/11/21
同年代の加入は、より高レベルな競争をもたらす
泥だらけの戦士。
11月19日、巨人1軍秋季キャンプ最終日。
よく晴れた秋空の下、ベテラン選手達の姿はすでになく、完全に打ち上げムードのジャイアンツ球場。
って、なんでやねん。そんなヌルい空気を切り裂くように、大累進はダイビングキャッチをかまして見せた。
ショートの守備練習に就いた背番号39のユニフォームはすでに真っ黒だ。
ドラフト2位の大卒即戦力内野手として期待されるも、プロ2年間で1軍出場はたった2試合のみ。
ヤバイぞ、ヤバイ。ボヤボヤしている暇なんかない。
先日、球団は自分と同じ俊足タイプの年が近い内野手を補強してきた。
中日から戦力外通告を受け、巨人に新天地を求めた吉川大幾である。
10年ドラフト2位入団の立浪二世は、まだピッチピッチの22歳。
大累にとって、1歳上の藤村や同級生の立岡とはまた別枠の年下のライバル出現。
ったく、次から次へと、巨人の若手はツラいよ。
レギュラークラスの片岡や井端に挑戦状を叩き付ける前に、寺内や同世代の競争相手に勝たなければならない。
チームメイト達が打撃練習に励む横で、大累は勝呂内野守備走塁コーチとマンツーマンで守備特訓。
この一連の光景をスタンドから見ていて、吉川を獲得して良かったなと思った。
人間誰だって、年上に負けた時は心のどこかで言い訳しちまう。あぁしょうがねえなって。
けど、年下に負けるのは屈辱やん。
ポジションもお姉ちゃんも絶対に獲られたくない。
負けねぇぞ、俺は。
1軍と入れ替わりで始まった2軍練習では、もちろんショートの守備位置に吉川大幾が入った。
首脳陣が仕組んだ完璧なアングル。
元ドラゴンズ吉川の加入が、大累の目の色を変えたんだ。
秋季キャンプの終わりが、来季の生存競争の始まりである。