巨人ファンが語る「元中日・吉川&堂上加入がもたらすもの」とは?
人気ブログ『プロ野球死亡遊戯』が本格的なコラムに挑む。第2回目は先日中日ドラゴンズから加入した吉川&堂上選手についてだ。彼ら二人の加入がチームにどのような効果をもたらすのか。一巨人ファンの視点から考えてみる。
2014/11/21
リアルな現実。背番号「014」の再出発
この日のジャイアンツ球場には、吉川以外に見慣れない白い練習着姿の選手がもう1人いた。
守備練習で一塁に入ったその選手は、まだ背番号のない練習着で必死の形相でボールに食らいついている。
堂上剛裕、29歳。
堂上ブラザーズ兄として、中日では貴重な左の代打として活躍も、今季1軍出場わずか6試合に終わり戦力外通告。
11月15・16日の両日にG球場で原監督が見守る中、巨人入団テストを受け育成選手として合格した。
推定年俸600万円、背番号014からの再出発。
原監督「チャンスは与える」って、そらそうよ。
12年巨人5冠の影の立役者、左の代打の切り札イシイ・オブ・ゴッドこと石井義人が今季限りで現役引退。
84年生まれの隠善智也、同じく来月30歳になる横川史学、そして85年生まれの堂上。
全員、左打ち。セペダさんは両打ち。あ、すいません。
男30、左の代打枠バトルは堂上の加入でさらに激しさを増した。
由伸さん、東京ドームで待っててください。
とは言っても、堂上には厳しい現実が容赦なく押し寄せる。
秋季キャンプ、午後3時半の人気もまばらの底冷えのするジャイアンツ球場。
外野ノックで堂上はライトのポジションに入った。
ともにノックを受けるのは背番号009の長江翔太である。
1軍でそれなりの実績がある29歳の選手が、23歳の育成選手と白球を追いかけるリアル。
そうなんだ。まずは支配下登録を勝ち取れなきゃ、代打争いのスタートラインにすら立てやしない。
屈辱に震え、捨てたと思ったプライドがうずく時もあるだろう。
だが、すべてはここからだ。
腐るなよ。
這い上がって来い、堂上。
See you baseball channel…