来日初勝利、ヘーゲンズを変えた「二つの発見」。カープ優良外国人が見せる高い適応能力
カープのヘーゲンズが7日のベイスターズ戦で来日初勝利をあげた。
2016/05/08
日本球界にも適応を見せる
ただ、2015年、ヘーゲンズは転機を迎えた。メジャーでの登板機会こそなかったが、「二つの発見」ができたのである。
「ある指導者から気づかせてもらうことができました。二つの発見が自分にとって大きなものでした」
その二つの気づきとは以下をさす。
・自分の投球スタイルを理解できたこと
・投球メカニックを安定させられたこと
以降、ヘーゲンズのパフォーマンスは飛躍的に向上した。投球スタイルの面では、分析を重ねることで、打者への攻め方も一変した。ときに力任せになることもなくなり、今のスタイルにつながる低めにボールを集め、ボールの動きでゴロアウトを奪うスタイルが確立された。
「自分の長所は球を動かすこと。コーナーをカットボールやシンカーで突く。そしてアウトを積み重ねることです」
投球メカニックでは、上半身と下半身の動きのバランスが改善された。「足から着地して、それから上体が出てくるイメージです。これを身につけたことが大きかったです」
スマートな右腕は、進むべき方向性が明確になった。そして、2016年、日本野球へ挑戦することになった。
日本食にもトライしている。料理上手ということもあり、「食」の面からも日本での生活にアプローチしている。持ち物のカバンには、日本語で「ヘーゲンズ」と自分で書き込んだ。
優良外国人は、あらゆる状況にアジャストできる。だからこそ、いかなる状況も苦にしないのかもしれない。