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中日VのJABAベーブルース杯争奪大会。社会人は渡邉、大野ら大学時代に注目集めた新人が躍動【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

5月1日から4日間にわたり、岐阜長良川球場・大垣北公園球場で第69回JABAベーブルース杯争奪大会が開催され、中日ドラゴンズが優勝。NTT東日本が準優勝を収めた。

2016/05/13

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グランドスラム



専大時代、52年ぶり優勝の立役者・大野亨輔が先発の軸へ

 次に、惜しくも準決勝で敗れた三菱日立パワーシステムズ横浜で、先発の軸になりつつあるのが大野亨輔だ。星稜高では、準決勝第2試合に先発した中日の西川健太郎とともに、3年夏の石川県大会4強。専大4年春には4勝を挙げて52シーズンぶり優勝の原動力となり、最優秀投手とベストナインを獲得した。大学選手権でもベスト8に進出した右腕は、春季神奈川県大会こそ東芝に敗れたが、日立市長杯大会ではHonda熊本をシャットアウト。この大会でも七十七銀行を完封と、メキメキ頭角を現している。

大野亨輔

 準決勝ではNTT東日本の打線につかまったが、プロのスカウトは「この試合は、勝負球と見せ球の配球を間違えた。それでも、球持ちのよさは社会人のルーキーの中でもピカイチ」と高く評価する。厳しい都市対抗西関東二次予選を経験し、どこまで逞しくなるか楽しみである。

 このように、ニューフェイスが勢いよく飛び出してくるのが春のJABA大会の魅力だ。熊本地震の影響で九州大会は8月に延期されたが、まだまだ注目すべきヤングパワーが躍動するだろう。

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