【5月10日~12日セ・パ第14節展望】パの首位攻防、ロッテはソフトバンクを止められるか。DeNA筒香復帰でベストメンバーに
2016年5月10日~5月12日までの第14節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/05/10
<パ・リーグ>
日本ハム―オリックス 東京開催(東京ドーム)2連戦
東京開催で行われる2連戦。日本ハムは故障離脱もあったが、まだ今季無敗の有原が初戦の先発マウンドに上がる。防御率も1.44と抜群の安定感を誇る。中継ぎ以降の投手にやや不安を抱えているだけに、有原に掛かる期待は大きい。2戦目の吉川は前回登板で期待を裏切ったが、今回は挽回したい。打線の調子は悪くない。主砲の中田がやや心配されるが、1番の陽は8日の試合では2安打しており、田中、レアード、そして、下位打線の大野の状態もいい。繋いで多くの得点を重ねたいところだ。
オリックスは前節、いい試合をしながら逆転負けで2連敗を喫した。調子が悪くないだけに、ここは踏ん張りどころだ。初戦登板のディクソンは前回登板で8回を2失点に抑え、復調の兆しを見せている。東明の状態がやや気がかりだが、今週は4戦しかない日程をうまく活用して総力戦で挑みたい。打線は1番になってから好調の西野とT-岡田の状態がいい。中島が2軍に降格したが、小谷野、モレルらでうまく回していきたいところだろう。右打者がどれだけ絡めるかがカギとなるだろう。
楽天―西武 koboスタジアム宮城
ともに状態が良くないチーム同士の対決だ。どちらがきっかけをつかむか。楽天の初戦先発は塩見が上がる。今季はまだ1勝だが、ピッチング内容は悪くない。前回登板では8回失点1と好投している。自信をつかむためにも、チームで塩見に勝ち星をつけさせたい。2戦目は美馬で、3戦目は中5日で則本が先発との予想もある。打線は現在リーディングヒッターの岡島が好調をキープして、好機を作っている。聖澤、ウイーラー、茂木らとうまくからませて得点を挙げていきたいところだ。
西武は8日に連敗を止めたが、打線とは裏腹に投手陣が苦しい。初戦の先発は菊池。カード頭に戻る。前回登板でようやく2勝目を挙げて調子は上向きだ。もともと調子が悪いわけではない。勝った後の試合は重要だ。前回、うまくリードした炭谷だが、8日の試合でスタメンマスクをかぶった岡田が好リードを見せただけに、どちらを選ぶかも注目だ。2戦目は佐藤勇が上がる。プロ初先発となるが、地元東北でのデビューで結果を残せるか。打線は浅村の調子が上向いてきたのが大きい。8日の試合では大谷の変化球をことごとく見切っていた。秋山、メヒア、栗山が安定していているだけに、浅村を生かしたい。
ソフトバンク―ロッテ ヤフオクドーム
5月に入っていまだ負けのないソフトバンクが2位ロッテを迎える。初戦の登板はバンデンハークだ。前回の登板で負けている状態で降板しながら、負けなかった。不敗神話はどこまで続くか。2戦目予定の和田は、前回登板の調子が良くなかった。悪いピッチングが早々続く投手ではないだけに、心配はなさそう。前回のロッテ戦では完封している。打線は、8日の試合で豪快なホームランを打った柳田が怖い存在になってきた。また、序盤で試合をリードを許していても終盤には崩してくる。勝負強さも今のソフトバンクの強さの一つだ。この強さがいつまで続くのか。2位ロッテにまで圧勝すれば、一気に突っ走るかもしれない。
一方のロッテは、ソフトバンクにも劣らず、粘り強い戦いができている。前節は2試合とも逆転勝ちを収め、勢いがある。2年目の中村の状態がよく、鈴木と1、2番コンビを形成している。中軸はデスパイネが存在感を放ち、角中が勝負強い。投手陣は今節、調子のいい3人を用意している。初戦の先発は防御率1・27と安定している石川が立つ。ソフトバンクに相性は悪いが、今季は1試合に投げ8回途中まで2失点の好投を見せている。二木、涌井と自慢の投手陣で首位ソフトバンクに対峙する。