菅野智之、エースが示す2016年負けない理由。驚異の4割超え、打でも貢献【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は2016シーズン未だ無傷の巨人・菅野智之の話だ。
2016/05/12
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過去3年間は200イニングに到達できず
開幕から、巨人の菅野智之が質の高い投球を続けている。
すでに最優秀防御率のタイトルを取り、MVPにも選ばれているリーグを代表する投手だが、今季の防御率は6日時点で0.79と、阪神の岩貞祐太に次ぐ2位。4勝はリーグ最多タイ、奪三振も52で岩貞に次いで2位につけている。
菅野のプロ入り後の成績は以下の通りだ。
4年目で39勝は優秀だ。通算防御率2.29もトップクラスだ。しかし菅野は、エースの目安とされる200イニングを一度も超えていない。
シーズン中に戦線離脱するケースが多い。エースと目されながら、長いイニングを投げられていない理由だ。
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