独走ソフトバンクを支える“難攻不落”のクローザー、サファテ
独走態勢に入りつつある福岡ソフトバンクホークス。安定感ある戦いを見せている大きな要因は9回の守護神の存在だ。
2016/05/11
球数減って省エネ投法
昨年も内容的にはクローザーの中でもダントツだったが、今季はさらに進化している。
サファテの来日以降の1イニング当たりの平均投球数。
2011年 広島 60.2回 940球 1イニング当たり15.5球
2012年 広島 49.2回 909球 1イニング当たり18.3球
2013年 西武 57.2回 996球 1イニング当たり17.3球
2014年 ソフトバンク 68.1回 1175球 1イニング当たり17.2球
2015年 ソフトバンク 64.2回 1063球 1イニング当たり16.4球
2016年 ソフトバンク 19回 265球 1イニング当たり 13.9球
投手の1イニング当たりの投球数は15球が目安とされるが、緊迫した場面で登板することが多い救援投手は球数が増えやすい
しかしサファテは、昨年よりも2.5球も球数を減らしている。打者1人当たりにすれば1球弱だが、打者をどんどん追い込んで打ち取っていることがわかる。
サファテは5月3日から7日まで5連投し、4セーブ1ホールドとチームの連勝に貢献した。こうした過酷な使用に耐えるためには、無駄球を減らし、効率的に打ち取ることが必要なのだ。
今後、ペナントレースが佳境を迎える中で、サファテの重要性はますます高まる。投打に強大な戦力を有する上に、抑えに圧倒的なクローザーがいる。サファテが健在である限り、ソフトバンクの優位は動かないだろう。