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早くも“格差”が…?プロ野球、同い年で高卒プロ入りした現役6組。明暗が分かれている選手たち

2024/05/04

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産経新聞社



佐々木朗希・奥川恭伸

(左から)ロッテ・佐々木朗希、ヤクルト・奥川恭伸

 
 2019年ドラフト会議で、高校生でありながらも競合となった佐々木朗希と奥川泰伸。しかし、プロ入り後は”侍ジャパン代表”と”ガラスのエース”に分かれた。
 
 佐々木は、大船渡高で高校生史上最速の163キロを計測するなど、ドラフトの目玉に。3年夏の岩手県大会では決勝まで進出したが、監督の判断で佐々木は登板せず、花巻東高に敗戦。この判断には、大きな注目が集まった。
 

 
 奥川は、星稜高で2年春から4期連続で甲子園を経験。3年夏の甲子園決勝では履正社高に惜しくも敗れたが、持ち味のスライダーなどが高く評価されていた。
 
 注目のドラフト会議では、佐々木は4球団競合の末、千葉ロッテマリーンズに。奥川は3球団競合の末、東京ヤクルトスワローズに入団した。両者とも、将来のエース候補として期待された。
 
 佐々木は高卒2年目から一軍登板を果たすと、翌2022年の4月にはプロ野球新記録の13者連続三振を含む、完全試合を達成した。昨年3月のWBCでは、日本代表として世界一に貢献。今季も5試合の登板で既に3勝をマークしている。
 
 奥川も、高卒2年目には18試合に登板して9勝4敗、防御率3.26をマーク。同年のクライマックスシリーズ(CS)では、CS史上最年少となる完封勝利を98球で達成。新たなエースが誕生したかに思われた。
 
 しかし、翌2022年に右肘を痛めた影響で、2年間で一軍登板がわずか1試合という事態に陥った奥川。今季もコンディション不良で出遅れているが、2021年のような活躍をもう一度見せられるのか注目だ。

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