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早くも“格差”が…?プロ野球、同い年で高卒プロ入りした現役6組。明暗が分かれている選手たち

2024/05/04

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産経新聞社



戸郷翔征・渡邉勇太朗

(左から)巨人・戸郷翔征、西武・渡邉勇太朗

 
 2018年ドラフト会議で指名を受けた戸郷翔征と渡邉勇太朗。ともに恵まれた体格を持った高卒右腕だが、プロ入り後は大きな差が開いた。
 
 戸郷は、聖心ウルスラ学園高で2年夏に甲子園を経験。3年夏は甲子園を逃したが、その後に宮崎県選抜としてU-18高校日本代表との壮行試合に出場した。すると、5回1/3を投げて9奪三振の好投を披露。プロからの評価を高めた。
 

 
 渡邉は、浦和学院高で3年夏に甲子園のマウンドを経験。準々決勝で大阪桐蔭高に敗れたが、3回戦では完封勝利を挙げるなど、ベスト8入りの立役者となった。身長は190cm台に達し、将来性が評価されていた。
 
 迎えたドラフト会議では、戸郷を読売ジャイアンツが6位指名。渡邉は埼玉西武ライオンズから2位指名を受け、プロの世界に入った。
 
 戸郷は高卒1年目に早くもプロ初勝利をマーク。高卒4年目には25試合登板で12勝8敗、防御率2.62、154奪三振の成績で自身初タイトルとなる最多奪三振を獲得した。今季は自身初の開幕投手を務め、見事に白星を手にした。
 
 渡邉はプロ入り後2年間はファームで過ごしたものの、高卒3年目には一軍で17試合登板し、4勝4敗2ホールド、防御率3.44と一定の成績を残す。しかしその後は続かず、2022年から2023年の2年間でわずか2勝に終わっている。
 
 今季、渡邉はオープン戦で2試合に登板したが防御率9.00と苦しみ、開幕はファームスタート。一軍の投手層は厚いが、生き残りをかけて今季こそ飛躍したい。

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