【データで選出3・4月月間MVP】月間貯金12のソフトバンク勢が上位を席巻。投手では西武・今井、日本ハム・北山が大きな成長
2024/05/08
産経新聞社、DELTA
打低環境でも圧巻の柳田悠岐。上位を占めるソフトバンク勢
評価にはWAR(Wins Above Replacement)を使う。WARとは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、控えレベルの選手が同じだけ出場した場合に比べどれだけチームの勝利を積み上げたかを推測した指標だ。図中の打撃、走塁、守備のグラフは、それぞれどの分野で優れた働きを見せたかを表すWARの構成要素となっている。
まずは野手から見ていこう。パ・リーグでは柳田悠岐(ソフトバンク)、セ・リーグでは岡本和真(巨人)が、それぞれ2.14、1.37とトップのWARを記録した。パ・リーグは上位4名をソフトバンク勢が占めており、序盤の好調を裏付けるかたちとなっている。
各分野で優秀だった選手を見ていく。打撃では柳田が12球団トップの貢献を見せている。リーグの平均的な打者に比べ、打撃で11.3点チームの得点を増やしたという評価だ。3・4月は打率/出塁率/長打率が.323/.462/.484。今季はNPB全体が打低環境にあることもあり本塁打は3本と伸びなかったが、全打席の約5分の1で四球を獲得し、12球団トップの出塁率.462で貢献を高めた。
セ・リーグの打撃トップは、やはり総合トップの岡本。岡本も本塁打は4本と特別多いわけではなかったが、二塁打が両リーグトップタイの8本と本塁打以外でも長打を連発している。守備・走塁での伸び悩みが響きランキングには入らなかったが、村上宗隆(ヤクルト)や細川成也(中日)も岡本に匹敵する打撃貢献をみせていたようだ。