【データで選出3・4月月間MVP】月間貯金12のソフトバンク勢が上位を席巻。投手では西武・今井、日本ハム・北山が大きな成長
2024/05/08
産経新聞社、DELTA
打撃だけでなく守備でも復調を見せる今宮健太
守備評価には同じイニングを守った平均的な同ポジション選手と比較してどれだけ失点を防いだかを表すUZR(Ultimate Zone Rating)を使用する。しかしUZRは同ポジションの選手との守備を比較する指標であるため、異なるポジションの選手を比較する際はポジション間の補正を行う必要がある。一般的に高い守備力、もしくは独自性のあるスキルを要するポジション(遊撃手や二塁手、捕手など)を守った選手はプラスに補正をかけ、その逆のポジション(一塁手や左翼手など)はマイナスの補正をかけるといった具合だ。この守備位置補正をUZRに加えたものが守備貢献となる。
守備で優れた貢献を見せたのが、今宮健太(ソフトバンク)だ。3・4月はリーグの平均的な選手に比べ、守備で5.6点多く失点を防いだという評価が出た。今宮は現在32歳。ここ数年はその守備力に衰えが見られていたが、今季ここまではかつての名手・今宮の姿を取り戻している。また打撃も好調で柳田に次ぐWAR2.05を記録している。
ほかのポジションでは中堅の塩見泰隆(ヤクルト)が好成績を残している。3・4月はリーグの平均的な選手に比べ、守備で4.9点分失点を防いだという評価だ。中堅で素晴らしい守備範囲を見せていたようだ。守備と走塁をあわせた貢献度は12球団2位。打撃が多少振るわなくても取り返せる総合力を塩見は持っている。