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福島蓮の存在が鎌ケ谷組に刺激――再び動き出した「下からの選手供給」【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#225】

カードの頭に支配下登録されてまもない福島蓮が先発した。福島の奮闘は鎌ケ谷組にとって最高のモチベーションアップとなっている。なにせ柳川大晟をはじめ1軍で飛躍しそうな選手がたくさん揃っているのだ。

2024/05/12

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産経新聞社



ストレートで押せる投手がズラリ

 で、まったく同じことが「福島効果」でも言える。福島蓮はずっと評判が高かった。吉田輝星をトレードに出した背景に福島の成長があったのでは、と鎌スタに通う2軍ファンが噂したものだ。春先に支配下登録されたときはみんな「やっぱり」と思った。じゃ、2軍の投手陣はどう思うか。1軍で先発登板の機会をもらう後輩(ま、福島は21歳だから大体の選手にとっては後輩だろう)をどう感じるか。
 
 またこの5月は同じく大型右腕の柳川大晟も支配下登録となった。こちらも191センチの20歳だ。150キロ台後半のまっすぐを持っている。ずっと止まっていた「下からの選手供給」が始まった。この意味である。
 
 先に挙げた5月5日イースタン楽天戦を例に取ろう。畔柳亨丞→細野晴希→山本拓実→ザバラというリレーだった。驚いたのは全員が150キロ台の強いストレートを投じていたことだ。ファイターズのファーム投手陣は「こじんまりまとまっていて、球威で押してくるタイプが少ない」的な評価が多かったと思う。そのときに比較されたのはオリックス投手陣、特にブルペンスタッフだ。オリックスの後ろはすごいじゃないですか。それは優勝という結果にしっかり結びついている。
 
 僕はファイターズもそうならないかなぁと夢想していました。パ・リーグはパワーピッチャーの時代を迎えています。トッラクマン、ホークアイ、ラプソードといったデータ解析のシステムが整い、筋トレのメソッドも進化している。あとマウンドが固くなりましたね。昔はプロの速球の基準って一応、140キロだったと思うんです。今は2軍で150キロが見られる。150キロ台ってひと昔前なら江川卓、松坂大輔の数字ですよ。
 
 鎌ケ谷見に行ってもらいたいなぁ。すぐにでも1軍で飛躍しそうな選手がいっぱいいる。ていうか、今の話ですけど、ザバラなんかね、160キロ出してました。鎌スタの至近距離で160キロ見れちゃうんだ。クルーンの頃なんか、みんなそれを見に球場通ったじゃないですか。
 
「福島効果」に話を戻しましょう。それは2軍に最高の刺激を与えている。近々、「柳川効果」もあらわれるのじゃないか。もう、ホントにワクワクしてくるのだ。
 

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