日本ハム宮西尚生は球界にとって稀有な存在。勝利の方程式に欠かせない貴重なセットアッパー
ファイターズの宮西尚生が14日、ついに200ホールドを達成した。同記録の達成は、NPB史上2人目で、パリーグでは初だ。
2016/05/18
NPBでは公式記録の「ホールド」
日本ハムの宮西尚生が200ホールドを達成した。NPBでは巨人の山口鉄也に次ぐ2人目。パリーグでは初の快挙だ。
ホールドは2005年から導入された新しい記録だ。
ホールドが記録される条件については以下の通りとなる。
自チームがリードしている状況では、
・3点以内のリードの場合は、1イニング以上投げてリードを保つ
・連続本塁打を打たれれば逆転される状況で投げてアウトを1つ以上取ってリードを保つ
・点差に関係なく3イニング以上投げてリードを保つ
のいずれかとなる。
同点の場合は
・失点せずにアウトを1つ以上取って、マウンドを降りるか
・登板中に味方が勝ち越してそのリードを保って降板するか
の状況で、最後の登板投手(完了)ではなく、かつセーブや勝敗がつかなかった投手に与えられる。
同じ試合に、この条件に当てはまる投手が複数いれば、全員にホールドがつく。
またその後、チームが逆転されて黒星がついてもホールドがつく。
複雑なようだが、ホールドは、先発投手とクローザーの間を投げる投手のうち、リードした局面でマウンドに上がり、そのリードを保つことを求められる投手=セットアッパーの仕事を数値化したものと言えよう。
アメリカで考えられた記録だが、MLBでは公式記録にはなっていない。またMLBでは同点の状況ではホールドはつかない。
NPBではホールドと救援勝利数を合計したホールドポイントが最も多い投手を最優秀中継ぎ投手として表彰している。
現在の強豪チームには20ホールド以上が計算できるセットアッパーが複数いるのが当たり前になっている。
セットアッパーは優勝のために絶対必要なピースとなっているのだ。