「球界制度」のスタートに…?かつて契約金ゼロでプロ入りした選手6人。「育成選手制度」の礎に?
2024/05/22
産経新聞社
開田博勝
投打:右投左打
身長/体重:175cm/79kg
生年月日:1975年2月10日
経歴:柳川高-法政大-三菱重工長崎
ドラフト指名を拒否した開田博勝。この1件は、契約金ゼロ枠の存在意義が問われる事態となった。
柳川高で2年夏に甲子園ベスト8入りを果たすと、進学先の法政大では大学日本一を経験。また、社会人野球の三菱重工長崎ではキャプテンを務め、都市対抗野球で準優勝を経験した。
当時から評価が高く、上位指名の可能性もあった中、ドラフト5位でオリックス・ブルーウェーブ(現:バファローズ)から指名を受けた開田。ところが、契約金ゼロという条件がうまく伝わっていなかったのか、交渉は難航。
結果的に入団合意には至らず。これを機に契約金ゼロ枠が見直されたと言われている。
なお、開田はその後も社会人野球で活躍し続け、2011年に古巣の三菱重工長崎の監督に就任。2019年まで同チームの指揮をとった。
指名された末、入団拒否に至った開田だが「もしプロ入りしていれば」と想像したくなる好選手だった。