平田、高校時代から変わらぬ勝負強さ。突出した数字なくも『何かをやってくれる男』が中日をけん引
中日ドラゴンズの平田良介の特長と言えば、ここ一番で結果を出す「勝負強さ」。それは高校時代から何ら変わりない。
2016/05/21
中田もその勝負強さに脱帽
当時、平田の2学年下にして、現在、日本ハムの4番を打つ中田翔は言ったものだ。
「こういう人のことを甲子園の怪物だなと。平田さんが騒がれる理由が分かった」
さらに中田は2年後、当時の高校通算本塁打(87本)を塗り替えた時、平田へのあこがれを話している。
「平田さんは(高校通算)70本塁打で僕のほうが数は多いんですけど、平田さんはココという場面で必ず打っているんです。僕にはそれがない」
高校時代は「感覚が鈍るから」と冬でもバッティンググローブははめなかった。ホームランの魅力についても「打った瞬間は、一度、球場は鎮まるんです。それでホームランが入った後、歓声が沸き上がる」と語るなど、独特な感性も併せ持つ。
ここという場面で打つ男には、チャンスで必ず、観たくなる選手だ。
恩師の言葉が印象的だ。
「自分が、監督であることを忘れてしまうような選手ですね。『なんかやってくれるんじゃないか』ってね、ワクワクして見られる選手です。中村剛也(西武)や西岡剛(阪神)とはまた違った魅力でしょうね」
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