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【5月21日埼玉西武対福岡ソフトバンク戦、BBC独自採点】両者意地を見せた好ゲーム。マンオブザマッチは増田

5月21日、埼玉西武対福岡ソフトバンク戦は4-3で埼玉西武が勝利を収めた。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。

2016/05/22

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採点基準

8  シーズンに1試合あるかないかの活躍
7.5 突き抜けた活躍
7  勝利貢献度上
6.5 勝利貢献度中
6  勝利貢献度小
5.5 活躍した選手
5  可もなく不可もない
4.5 足を引っ張った
4  敗戦につながるミス
3.5 退場など試合を壊す

さらに現地取材の内容を加味します。

 

8回勝ち越し許すも、9回サヨナラ

埼玉西武が4-3で福岡ソフトバンクにサヨナラ勝ち、3連勝を挙げた。
試合は西武・多和田真三郎、ソフトバンク・千賀滉大の両先発が走者を出しながらも粘る展開で推移した。
まずは1回表、ソフトバンクが中村晃の中前安打と犠打で1死二塁の好機を作ると、3番・柳田悠岐が右中間を破る適時三塁打を放ち1点を先制。しかし、すぐさま西武も追いつく。2死二塁から4番・中村剛也が左翼線適時打を放ち同点とした。

2点目は西武が先取する。3回表、先頭の秋山翔悟が遊撃内野安打で出塁すると、続く2番の栗山巧との間でエンドランを成功させ、1、3塁と好機を拡大する。3番・メヒアの打球は三遊間に強いゴロ。これをソフトバンクの遊撃手・今宮が好捕したが、送球がそれて失策となり1点を勝ち越した。

西武は先発がルーキーの多和田とあって勝利をつけたいところだったが、首位ソフトバンクはそうはさせてくれなかった。5回表、1死から1番の中村が左翼線二塁打で好機を作ると、続く2番・本多雄一の中前適時打で追いつかれたのだ

その後は、西武は2番手の牧田が好投し、ソフトバンクも小刻みな継投で粘ってのつばぜり合いが続いた。

そして8、9回の攻防を迎えた。
8回表ソフトバンクは、先頭の柳田の出塁(四球)から2死二塁の好機をつかむと、6番・松田宣浩が左翼線適時二塁打を放ち勝ち越しに成功した。

しかし、西武はこれで引き下がらなかった。8回裏、炭谷銀仁朗の代打・上本達之が四球で出塁すると、1死後、金子侑司がセーフティーバントを決めて1、2塁。秋山三振のあと、2番栗山が追い込まれながらも、右翼前にはじき返して同点としたのである。

西武は9回表のソフトバンクの攻撃を3者凡退で切り抜けると、試合の流れを大きく引きよせた。
そして9回裏、1死から5番・浅村が中前安打を放ちチャンスメイク。その後、2死1、2塁となって打席に立ったのは鬼崎裕司。鬼崎は8回裏に送りバントを失敗していたが、2球目を振りぬいた打球は右中間を破るサヨナラ適時打となり、西武が競り勝った。

プロ入り初のサヨナラ打となった鬼崎は「素直に自分の打てるボールだけを狙って打ちに行こうと思った」と興奮気味に話した。8回裏に同点打を放った栗山は「多和田が何とか仕上げてきてね、牧田が繋いでいたから、野手としては何とかしたいという気持ちは強かった。甘い球が来た時に前に飛ばすことだけを考えていた」と貴重な一打を噛みしめていた。

採点は両チームとも比較的高くなったが、それは接戦だった試合の印象度だとそのまま受け取ってもらっていい。マン・オブ・ザ・マッチは、同点タイムリーの栗山や9回のサヨナラ安打を放った鬼崎も考えられるが、残塁の多い試合展開から打者より、粘り強く投げぬいた投手を評価した。8回裏の同点のあと、3者凡退で抑えてサヨナラへの流れを作った増田を選出した。

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