巨人・阿部復帰で打線のカンフル剤になるが……正捕手は?? 気がかりな小林の起用法
巨人に頼もしい主砲が戻ってくる。阿部慎之助が早ければ交流戦初戦から一軍に復帰予定だ。今季は捕手として調整を続けているが、復帰後正捕手はどちらになるのか?
2016/05/23
阿部が活性剤に
巨人が混セの中で激しい首位争いを繰り広げている。とはいえ、チームの台所事情は苦しい。特に打線の状態は低空飛行が続いていり、いまひとつ迫力を欠く流れになっている。
開幕から4番に座っていたギャレット・ジョーンズの調子がなかなか上向かず、20日の中日戦から今季初めて6番に降格。22日の中日戦では3三振に加え一塁守備で守乱を連発し、とうとう首脳陣から二軍降格を宣告された。代役として二軍調整中だったレスリー・アンダーソンの一軍昇格が決まったが、左の大砲として期待していた来日1年目の新主砲が機能しなくなったショックは計り知れない。
そんな中、期待されているのが、阿部慎之助の存在だ。右肩の不安で長らく二軍調整を続けていたが、ようやくメドが立って早ければ交流戦開幕日となる31日オリックス戦(京セラドーム)から一軍へ復帰する可能性も出てきた。
コンディションが万全であれば、阿部のバットはやはり頼りになるし、破壊力も抜群。この背番号10がオーダーに1人加わるだけで、打線全体が『確変』を引き起こすことも見込めそうだ。ここまで1人好調をキープする坂本にも火が付き、全体的に見て破壊力にとぼしい打線も目を覚ますきっかけにつながるもしれない。いずれにせよ、現状で阿部が打線の起爆剤になるべき救世主として白羽の矢を立てられているのは間違いないところだろう。
だが、頼みの綱とも言うべき阿部の復帰と同時に首脳陣は難しい選択を強いられることも忘れてはいけない。開幕からほぼ全試合でスタメンマスクを被り続けている小林誠司との兼ね合いをどうするかという点だ。