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巨人・阿部復帰で打線のカンフル剤になるが……正捕手は?? 気がかりな小林の起用法

巨人に頼もしい主砲が戻ってくる。阿部慎之助が早ければ交流戦初戦から一軍に復帰予定だ。今季は捕手として調整を続けているが、復帰後正捕手はどちらになるのか?

2016/05/23

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守備で結果を出している小林。交流戦明けは?

 打撃こそ打率1割台に沈んでいるものの、小林はバッテリーを組む全員20代の先発ローテ投手陣らを好リード。チーム防御率も3点台前半に抑えながらリーグ上位を今も推移しているのは、まさにその証明と評していい。今季開幕前には一部の有識者から先発メンバー不足で巨人の投壊を懸念する声も飛び出していたが、こうした予想を自らの好リードによってここまで見事に覆している。今季から適用されているコリジョンルールに順応しながら随所でキラリと光る本塁クロスプレーを見せているところに関しても、プロ3年目の小林の成長ポイントがハッキリと感じ取れる。

 一方の阿部も今季から捕手再転向を果たすことを決め、リハビリに取り組んでいる。一軍復帰へのプランも当初と変わらず「捕手」が大前提。25日の二軍DeNA戦出場を経て、そこからまずはDH制が採用される交流戦のビジターゲームで指名打者として一軍復帰させるのが首脳陣の描いているシナリオのようだ。流れ次第ではこの交流戦期間中に阿部が短いイニング限定でマスクを被る機会もあるかもしれない。

 しかしながら、問題は交流戦が終了した後である。仮に交流戦で阿部が期待通りに打棒を爆発させた場合、すぐさまリーグ戦再開のタイミングで小林を外して正捕手を入れ替えるのか――。これは非常に難しい判断だ。

 それまで若い小林だからこそコミュニケーションが取りやすかった若手先発陣が、ベテランの阿部に代わることで必ずうまくいくとは限らない。もちろん阿部とバッテリーを組みながらベテランならではの助言を得ることで成長できる部分もあるだろう。だが逆に萎縮してしまったり、物が言えなくなったりして本領が発揮できなくなってしまったら、それこそ本末転倒だ。

 阿部の正捕手起用は、せっかくここまで正捕手としてしっかりと育成してきた小林の成長をストップさせてしまうデメリットも出てくる。

 果たして首脳陣は、阿部と小林の起用法についてどのようなプランニングを立てているのだろうか。今後が注目される。

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