まさかの“不発”…プロ野球、移籍先で戦力外通告を受けたFA戦士6人。裏目に出た大型補強は?
2024/06/07
産経新聞社
木村昇吾
投打:右投左打
身長/体重:183cm/78kg
生年月日:1980年4月16日
経歴:尽誠学園高 – 愛知学院大
ドラフト:2002年ドラフト11巡目
FA宣言後、獲得球団が現れないという出来事を経験したのが、広島東洋カープなどでプレーした木村昇吾である。
尽誠学園高では、3年夏に甲子園を経験。その後、愛知学院大でバッティングに磨きがかかり、ドラフト11巡目という指名ながら横浜ベイスターズ(現:DeNA)に入団となった。
しかし、横浜では在籍5年間でわずか7安打と結果を残せず。2007年オフにトレードで広島の一員となった。
新天地では一軍の貴重な戦力となり、移籍4年目の2011年はキャリアハイの106試合に出場。同年は打率こそ.259だったが、37の犠打を成功させた。
レギュラーではなくとも、いぶし銀のプレーを見せ続けていた木村は、2015年オフにFA権を行使。ところが、他球団からオファーが来ることはなかった。
その後、埼玉西武ライオンズの春季キャンプにテスト生として参加し、見事合格。FA宣言した選手がテスト入団となるのは、プロ野球史上初の事例だった。
ただ、移籍1年目の2016年6月に右膝前十字靱帯を断裂。この故障が大きく影響し、同年10月に早くも戦力外通告を受けた。
育成選手として踏みとどまった移籍2年目は、6月に支配下復帰したものの、同年は一軍出場がわずか3試合に。シーズン終盤に2年連続の戦力外となり、NPBを去ることになった。
【了】