まさかの“不発”…「戦力外通告」を受けたFA戦士(2)「MLB断念」で阪神入りも
2024/06/29
産経新聞社
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毎年、シーズンオフに大きな注目を集めるのがフリーエージェント(FA)市場だ。FA権を行使しての移籍は、この世界で長期的に活躍した選手の証とも言える。しかし、FA加入後も変わらぬ存在感を示す選手がいる一方で、大きく成績を落とす選手も多く存在する。そこで今回は、移籍先で戦力外通告を受けたFA戦士を紹介したい。
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小林宏之
投打:右投右打
身長/体重:185cm/85kg
生年月日:1978年6月4日
経歴:春日部共栄高
ドラフト:1996年ドラフト4位
プロ通算75勝の実績を残した小林宏之は、FA移籍先も含め、2度戦力外通告を受けている。
春日部共栄高を卒業し、ドラフト4位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロ2年目に一軍のマウンドを経験すると、2002年はリリーフを中心に58試合に登板し、防御率2.53という数字を残した。
翌2003年はシーズン中盤から先発を務め、初の規定投球回をクリア。同年は50試合登板で10勝を挙げ、着実にチームの中で存在感を発揮していた。
そんな中、2010年にはメジャー移籍を希望してFA権を行使。だが、獲得球団は現れず、かねてからラブコールを送っていた阪神タイガースと、2年契約で合意した。
移籍初年度は勝ちパターンの一角として期待され、42試合に登板して22ホールドポイント(1勝21ホールド)、防御率3.00とまずまずの数字。しかし、救援失敗が続いて二軍降格となるなど、成績以上に不安定な投球が目立った。
翌年は先発再転向を図ったが、まさかの一軍登板なしに終わり、オフに戦力外通告。わずか2年でチームを去ると、独立リーグでのプレーを経て2014年に埼玉西武ライオンズへ入団したが、15試合登板で防御率7.94に終わり、自身2度目の戦力外通告を受けた。
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