V要因は補強だけにあらず ファンも認める〝ギータ〟の成長……最高の形で終えた2014年のホークス
11月24日、ホークスが優勝パレードと、ファンフェスタを開催した。パレードには秋山前監督も参加し、福岡市の中心部にある明治通りには約35万人のファンが詰めかけ、優勝を祝福した。
2014/11/25
成長著しい柳田悠岐は、女性ファンからも大人気
初出場のオールスターゲームではホームランで魅せ、第2戦でMVPを獲得。シーズン後半には1番バッターを務めた。
実は、今ほどの経験も実績もなかった2年程前には「自分、1番打ちたいっす! カッコイイから……」と、周囲を笑わせていた。
失礼な話だが、当時はそういうポジションにいた選手だったのだ。
しかし、それが実現し、相手チームにとっては嫌な先頭打者として存在感を十分に示したのだから、この2年での成長は著しい。
初の侍ジャパン選出で日の丸を背負い、メジャーリーガーにも引けをとらないフルスイングを披露した。日米野球でもMVPを獲得し、すっかり全国区になった「ギータ」。同僚の五十嵐亮太は「ギータは人気がありすぎてムカつく(笑)!」と冗談交じりに話すほどだ。長かった2014年の経験が来シーズン以降にも活かされることを期待したい。
ちなみに、ファンフェスタの優勝は「チームとなりん」が手にした。
この後、選手は優勝旅行へと旅立つ。1年間支えてくれた家族を労いながら、自身も大好きなゴルフ三昧の数日を過ごし、心身ともにリフレッシュする。帰国後は、日本一戦士は大忙しとなるだろう。本格的な自主トレに入る前、様々なトークショーなどのオフイベントに参加する。プレーが見られない退屈なこの冬、私服姿での軽快なトークが聞けるのは、それはそれで楽しい時期かもしれない。特に女性ファンにとっては――。
2014年、最高の形で幕を閉じたホークス。
来シーズンは工藤公康新監督のもと、追われる立場となって連覇を狙う。若鷹の勢いが増し、ベテランとの融合で厚みの増したチーム力を見せてくれるに違いない。