12球団最多の四球数217個。オリックス投壊の原因【どら増田のオリ熱コラム♯74】
なかなか調子が上がってこないオリックス。中でも投手陣の四球数の多さが気がかりだ。
2016/06/01
四球から崩れる試合が多い2016年
「かみ合わなかったね」
交流戦前最後の西武戦で逆転負けを喫した29日の試合後、福良淳一監督はシーズン序盤の戦いについてこのように振り返った。
この日もT-岡田の勝ち越し弾で流れに乗ったかと思いきや、セットアッパーに復活したばかりの佐藤達也が二者連続四球から中村剛也に被弾して敗れた。今季も投打がなかなかかみ合わない。
特に今シーズンの戦いぶりで気になるのが、投手陣が四球から崩れるケースが多い点だ。実際、四球数217(29日現在)は12球団最多である。
主力選手の四球数と防御率は次のとおりだ。(9日現在)
ブランドン・ディクソン 10試合36四球、防御率4.31
金子千尋 10試合28四球、防御率3.84
西勇輝 9試合25四球、防御率5.79
東明大貴 8試合25四球、防御率6.59
佐藤達也 22試合17四球、防御率4.43
塚原頌平 24試合11四球、防御率1.54
岸田護 12試合5四球、防御率6.75
エリック・コーディエ 8試合9四球、防御率5.79
平野佳寿 19試合8四球、防御率1.89
金子は持ち直してきたものの、先発4本柱で114四球は痛い。
なぜ、ここまで四球数が多いのだろうか?
鈴木郁洋バッテリーコーチは「バッテリーが打たれたくないという気持ちが強すぎて、データばかり考えているから、攻め方が弱気になってしまう。一人一人に攻める気持ちを持たないといけない」と四球が多い原因について分析。
また、星野伸之ピッチングコーチも「打たれたくない気持ちから悪いサイクルにハマって四球になってしまっている。先発陣も6回から7回投げるとコースが外れていくところがあるので、技術も含めて攻める気持ちが必要だ」と精神面の弱さが影響していると話してくれた。