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中村晃、出塁率4割が自分の役割。強力ソフトバンク打線を支える男の哲学

首位を快走するソフトバンク、強力な中軸を脇から支える選手の一人が中村晃だ。

2016/05/26

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ボールが見えているかどうか

 プロ9年目を迎え、秋には27歳になる。帝京高校時代は2年生から4番を務め、高校通算60本塁打を記録している。プロ入り後、レギュラーに定着した2013年から3年連続打率3割を達成。今シーズンは5月25日終了時点で打率.298をマークしており、出塁率にいたっては.431でパリーグ2位の成績を残している。

「打率は高いに超したことはないですけど、求めているのはそこだけじゃないですから。もっと他に、出塁率とかにこだわりたい」

 出塁率にこだわる中村にとって、4割は一つのラインだという。また、自分の調子をはかるバロメーターは“ボールが見えていること”。

「ボールがしっかり見えているかどうか。そうすればボール球を見極められて、手を出すことは少なくなる」

 四球を多く選ぶこともそのうちの一つ。四球での出塁はチャンスを広げる大きな一手だ。

 表情をなかなか変えることなく黙々と打撃練習に取り組む。置かれる状況が変わっても、打撃スタイルは変わらない。それこそがチームに好影響を与え、勝利を手繰り寄せるに違いない。

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