【データで選出5月月間MVP】近藤はわずか1ヶ月でWAR2.1を記録。巨人の吉川&坂本コンビは守備面で圧倒的存在感を発揮
2024/06/10
産経新聞社、DELTA
楽天戦圧勝の立役者・栗原が打撃部門で近藤をかわす
まずは野手から見ていこう。パ・リーグでは近藤健介(ソフトバンク)、セ・リーグでは吉川尚輝(巨人)が、それぞれ2.06、1.45とトップのWARを記録した。
各分野で優秀だった選手を見ていく。打撃では栗原陵矢(ソフトバンク)が12球団トップの貢献を見せている。リーグの平均的な打者に比べ、打撃で10.9点チームの得点を増やしたという評価だ。5月は打率/出塁率/長打率すべてで12球団トップの.373/.444/.672を記録。21得点をあげた5月21日の楽天戦では、2本塁打を含む4安打の活躍で大勝の立役者となった。今季は開幕から近藤が12球団で頭ひとつ抜けた打撃を見せているが、この月については栗原がわずかに上回っている。
セ・リーグでは近本光司(阪神)が7.9点と打撃で最も得点を増やした選手となった。5月の近本は29本の安打に加え、16もの四球を獲得し、出塁率.413を記録した。これだけならまだ上の選手がいるのだが、この月の近本は6二塁打、3本塁打と長打力も発揮した。2024年は歴史的な投高打低シーズン。にもかかわらず近本は昨季と変わらぬ長打力を発揮している。
セ・リーグではほかに宮﨑敏郎(DeNA)も打撃で上位に食い込んだ。この月の宮﨑は10二塁打、3本塁打で12球団トップの13長打。長打力を武器に平均的な打者に比べチームの得点を6.9点増やした。