【データで選出5月月間MVP】近藤はわずか1ヶ月でWAR2.1を記録。巨人の吉川&坂本コンビは守備面で圧倒的存在感を発揮
2024/06/10
産経新聞社、DELTA
圧倒的守備範囲で巨人を支える吉川。三塁に回っても名手の坂本
守備評価には同じイニングを守った平均的な同ポジション選手と比較してどれだけ失点を防いだかを表すUZR(Ultimate Zone Rating)を使用する。しかしUZRは同ポジションの選手との守備を比較する指標であるため、異なるポジションの選手を比較する際はポジション間の補正を行う必要がある。一般的に高い守備力、もしくは独自性のあるスキルを要するポジション(遊撃手や二塁手、捕手など)を守った選手はプラスに補正をかけ、その逆のポジション(一塁手や左翼手など)はマイナスの補正をかけるといった具合だ。この守備位置補正をUZRに加えたものが守備貢献となる。
守備で12球団トップの貢献を見せたのは、総合でもトップとなった吉川だ。5月は平均的な選手に比べ守備で6.3点も多く失点を防いだと評価されている。5月30日のソフトバンク戦では普通なら一塁手が処理するような一二塁間の打球を回り込んで処理するなど、広い守備範囲が光った。
またランキング外ではあるが同じ巨人の坂本勇人も守備で4.4点を防いだと評価されている。これは吉川に次ぐ値である。今季は開幕から三塁手として出場している坂本。コンバート後も遊撃時代と変わらず好守備を見せているようだ。巨人の内野は鉄壁である。