一塁守備の名手は誰か? 王貞治、中畑清、飯田徳治名一塁手列伝
守備がうまい選手は意外と気付かれず「隠れた名選手」となることが多い。今回は、その中でも一塁手に注目したい。
2016/05/29
21世紀の一塁守備率Top5
2000年代
セ・リーグ
1.2002年 アリアス 阪神 116試合 RF10.25 守備率.994
2.2008年 栗原健太 広島 144試合 RF9.97 守備率.995
3.2007年 栗原健太 広島 144試合 RF9.95 守備率.994
4.2001年 ペタジーニ ヤクルト138試合 RF9.90 守備率.996
5.2007年 吉村裕基 横浜138試合 RF 9.88 守備率.993
パ・リーグ
1.2004年 北川博敏 近鉄133試合RF10.77 守備率.996
2.2003年 福浦和也 ロッテ135試合RF10.59 守備率.995
3.2001年 福浦和也 ロッテ 116試合 RF10.18 守備率.996
4.2002年 吉岡雄二 近鉄 138試合 RF10.07 守備率 .996
5.2004年 福浦和也 ロッテ 111試合 RF9.95 守備率 .995
セのアリアスは、2003年にゴールデングラブを受賞。2000年代後半になると広島の栗原健太が打撃とともに守備でも台頭してくる。2008年を皮切りにゴールデングラブを3回受賞。
パの北川は近鉄最後の年に好守備を見せた。また、これも一塁守備の名手として必ず名前が挙がる福浦和也が活躍。彼もゴールデングラブを3度受賞している。
2010年代
セ・リーグ
1.2015年 ロペス DeNA 136試合 RF9.74 守備率.993
2.2013年 新井貴浩 阪神 133試合 RF9.69 守備率.995
3.2015年 新井貴浩 広島 111試合 RF9.61 守備率.996
4.2015年 畠山和洋 ヤクルト136試合RF9.38 守備率.991
5.2011年 栗原健太 広島 144試合 RF9.29 守備率.996
パ・リーグ
1.2012年 李 大浩 オリックス 129試合 RF9.84 守備率.996
2.2012年 フェルナンデス 楽天108 試合 RF 9.54 守備率.988
3.2015年 中田 翔 日本ハム139試合RF9.42 守備率 .996
4.2012年 稲葉篤紀 日本ハム103試合 RF9.34 守備率 .997
5.2013年 李 大浩 オリックス112試合 RF8.99 守備率.993
セ、当代で一塁守備の名手といえば、ホセ・ロペスだろう。イチローとシアトル・マリナーズでプレーしていたときは二塁手だったが、ゴロの処理も安定感がある。新井貴浩は30代後半になってから守備成績が向上している。これは驚異的だ。
パ、李大浩は、130kgの巨体ながら一塁守備は安定感があった。韓国時代は三塁を守ったこともあり動きは機敏。今季キャンプ招待選手からメジャー契約を勝ち取ったが決め手となったのは守備だったという話もある。
一塁守備は「アウトにして当たり前」のポジションだが、それでも選手によって大きな違いが出てくる。守備の名手にも注目すると野球観戦がさらに奥深くなるだろう。