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巨人・菅野、今季初黒星でも26イニング自責点0。プロ4年目で相手を圧倒し続けている理由

今季初黒星を喫した巨人の菅野智之。しかし、今季自責点はいまだ0だ。

2016/05/29

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「巧さ」よりも「怖さ」を

「巧さ」よりも「怖さ」を――。このように菅野が自分に言い聞かせるきっかけとなったのは、昨シーズンの悔しさがあったからに他ならない。プロ3年目の2015年は自身最高の防御率1.91に抑えたにも関わらず、10勝11敗と初めて黒星が先行。何かを変え、自分のステージをさらに上げなければ「真の絶対エース」にはなれないと痛感させられた。菅野ならではの飽くなき向上心だ。

 そして菅野にとって忘れてはいけない、もう1つのターニングポイントがある。2015年11月に行われた「プレミア12」だ。待ちわびていた侍ジャパンのメンバーに初めて選出され、国際大会に参加したが、自身は満足のいく結果が残せなかった。大会開催直前の壮行試合・対プエルトリコ戦(昨年11月6日・ヤフオクドーム)、そして本大会2試合の登板で合計9イニングを投げ、防御率は4.00。前田健太(当時広島、現ドジャース)、大谷翔平(日本ハム)に〝ダブルエース〟の座を譲り、その悔しさを味合わされたことで自分に足りないウィークポイントもいくつか見つかった。

 ことあるごとに菅野はメディアを通じて「来年のWBCには絶対に出たい」と力を込めている。これも巨人を、いや自軍だけでなく侍ジャパンをけん引する世界レベルでの「絶対エース」に成長したいという強い意志の現れに違いない。プロ4年目、相手を圧倒し続ける2016年シーズンの菅野に注目だ。

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