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【データで選出6月月間MVP】交流戦で大暴れの水谷瞬が12球団トップ。ノーヒットノーラン&月間防御率0.00の大瀬良大地はまさかのランク外

2024/07/08

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産経新聞社、DELTA



ブランクを感じさせないロッテ・髙部。松本剛は中堅専念で高い守備力を発揮

 守備評価には同じイニングを守った平均的な同ポジション選手と比較してどれだけ失点を防いだかを表すUZR(Ultimate Zone Rating)を使用する。しかしUZRは同ポジションの選手との守備を比較する指標であるため、異なるポジションの選手を比較する際はポジション間の補正を行う必要がある。一般的に高い守備力、もしくは独自性のあるスキルを要するポジション(遊撃手や二塁手、捕手など)を守った選手はプラスに補正をかけ、その逆のポジション(一塁手や左翼手など)はマイナスの補正をかけるといった具合だ。この守備位置補正をUZRに加えたものが守備貢献となる。
 

 
 守備では髙部瑛斗(ロッテ)が優れたはたらきを見せている。6月は平均的な選手に比べ守備でチームの失点を2.7点防いだという評価だ。高部は2022年にゴールデン・グラブ賞を受賞したが、昨季は肩の故障によりシーズンをほぼ全休。一軍復帰が今季5月までずれ込むほどの長期離脱だった。それでも6月は守備に加え打撃でも打率/出塁率/長打率が.324/.377/.394の好成績。故障によるブランクを感じさせない活躍を見せていた。
 
 ランキング外も含めた全選手を対象に守備を見ると日本ハムの松本剛がトップに。6月は平均的な選手に比べ6.2点もの失点を防いだという評価だ。松本は昨季まで両翼を守ることが多かったが、今季は中堅に専念。慣れないポジションにもかかわらず、広い守備範囲で失点の危機を救っているようだ。打撃がそれほど振るっていないため目立ちはしないが、ここまでのチームの躍進を支えている1人だ。

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