ソフトバンク今宮健太、最年少で通算200犠打記録。ハイペースで「犠打の神様」に接近中【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は史上最年少で200犠打を達成したホークスの今宮健太についてだ。
2016/06/03
Getty Images
“バントの神様”よりも早い「200犠打」達成
福岡ソフトバンクホークスの今宮健太が200犠打を達成した。NPB史上38人目。現役では7人目。
今宮は、24歳10カ月での達成、これは92年の川相昌弘の27歳9カ月を大幅に抜くスピード記録だ。
歴代犠打数40傑
今宮の上にはたくさんの先輩がいるが、特筆すべきは、今宮の犠打/試合=1試合当たりの犠打数だ。
今宮はこの数値が.322、犠打の神様と言われたNPB最多犠打の川相昌弘でも.279、2位の平野謙でも.268、200犠打以上では今宮の数字はとびぬけて高い。
今宮は2013年から3年連続でパリーグ最多犠打を記録している。すでに当代の第一人者と言って良い。
シーズン記録も極めて高いレベルだ。シーズン犠打20傑。
今宮は歴代3位タイの62犠打を2年連続で記録している。今季もすでに20犠打でリーグ2位(1位は日本ハム、中島卓也の22犠打)。
このハイペースと年齢を考えれば、川相昌弘の533犠打を抜くことも夢ではないだろう。
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