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ソフトバンク今宮健太、最年少で通算200犠打記録。ハイペースで「犠打の神様」に接近中【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は史上最年少で200犠打を達成したホークスの今宮健太についてだ。

2016/06/03

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4年連続リーグ最多の犠打数となるか!?

 ところで、今季のパリーグは異変が起こっている。
 犠打数が激増しているのだ。
 2016年6月2日までと2015年、2010年のリーグ別、チーム別犠打数の推移だ。

リーグ別

 昨年まで、パリーグは犠打数がセよりも少なかった。送るよりも積極的に打っていく戦術を取ることが多かったのだ。しかし今季のパは犠打数が激増している。
 犠打数1位の中島卓也がいる日本ハムは1試合当たり1.113個、今宮のいるソフトバンクと楽天が同数で1.059。
 セリーグは対照的に犠打数がかなり減っている。

 この変化が何によるものかは今のところはっきりしない。
 コリジョンルールの導入が影響しているのかもしれないが、セ・パでここまではっきり分かれる理由も不明だ。
 パリーグ全体での戦術変化は、何らかのデータにもとづくものかもしれない。

 こうした戦術の変化によって、今宮健太の犠打の機会はますます増えると思われる。

 今宮は現在、打撃が絶好調で1番に起用されるケースも増えてきた。
 しかし、昨年は8番64試合、9番26試合、2番22試合、1番20試合だった。つなぐ役割が彼の真骨頂なのは変わらない。

 最多犠打はリーグ表彰記録ではないが、1988年から92年まで平野謙が5年連続で記録した。
 また1990年から1993年に川相昌弘が、2001年から2004年まで宮本慎也が4年連続で記録している。
 今宮健太は、今季、最多犠打数をマークすれば4年連続となる。

 地味な記録だが今宮健太は現役では、「犠打の神様」の称号に一番近いところにいるのは間違いがないだろう。

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