大谷翔平、NPB最速の163キロを記録。メジャーでは171キロも
6月5日に東京ドームで行われた巨人対北海道日本ハムの今季3回戦で、ファイターズの大谷翔平がNPB最速の163km/hをマークした。
2016/06/06
メジャーでは106マイル(171キロ)も
上には上がいる。
MLBでは、公式戦で103マイル(166キロ)以上を記録した主な投手だ。
■171キロ=106マイル
アロルディス・チャップマン(レッズ)23歳 2011年4月18日 パイレーツ戦
■169.1キロ=105.1マイル
アロルディス・チャップマン(レッズ)22歳 2010年9月24日 パドレス戦
■167キロ=104マイル
AJバーネット(マーリンズ)28歳 2005年5月31日 パイレーツ戦
ジョエル・ズマヤ(タイガース)21歳 2006年5月20日 レッズ戦
■166キロ=103マイル
カイル・ファーンズワース(カブス)25歳 2001年5月17日 アストロズ戦
フリオ・サンタナ(ブリュワーズ)32歳 2005年8月8日 カージナルス戦
ブラッド・リッジ(アストロズ)30歳 2007年4月20日 ブリュワーズ戦
ジョナサン・ブロクストン(ドジャース)25歳 2009年7月3日 パドレス戦
スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)21歳 2010年6月8日 パイレーツ戦
ネフェタリ・フェリス(レンジャーズ)22歳 2010年9月1日 ロイヤルズ戦
ボビー・パーネル(メッツ)26歳 6月29日 タイガース戦
※ストラスバーグはMLBデビュー戦
なお1985年7月16日のMLBオールスター・ゲームではノーラン・ライアン(アストロズ)38歳と、福岡ダイエーホークスでも投げたリッチ・ゴセージ(パドレス)34歳が、球場表示で166km/h=103マイルを記録した。
球速表示は、球場や計測機器によって変動する。テレビと球場の球速表示が異なることもよくある。球速のデータにはNPB、MLBともに諸説ある。
現代のMLBには160km/hオーバーの速球を投げる投手は10人以上いるが、全員が一線級の投手ではない。剛速球を持っていても、それを投球に活かせない投手もいる。また167km/hをマークしたジョエル・ズマヤのように、故障をしてわずか5年、25歳で引退した投手もいる。
球が速いだけではなく剛速球を武器として、いかに実績を上げるかが重要なのだ。
大谷翔平は、先発投手としてリーグトップクラスの成績を上げている。試合の終盤で160km/h超の速球を投げることもある。剛速球を十分に自分のものにしていると言えるだろう。さらに大谷は打者としても中軸を打って実績を残している。
剛速球は大谷翔平の個性の一部でしかない。これがすごいところだ。
大谷の球速がどこまで上がるか、そして今後どんな成績を残していくのか、注目したい。