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ロッテ・石川歩、防御率1点台の要因は左打者の被打率と残塁率。外に沈むシンカーが生命線

千葉ロッテの石川歩は現在、規定投球回数に未達ながらも防御率1点台をマークしている。

2016/06/07

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ピンチの場面で冴え渡る石川のシンカー

 石川のシンカーは、走者を背負ったピンチの場面でも冴える。石川の今季の残塁率(LOB%)は94.9%と、リーグトップの成績に値する。残塁率は、安打を許しても粘り強い投球ができる投手の指標である。

 石川の残塁率が高いのも、シンカーを駆使してゴロや空振りを奪える投球スタイルが確立されているからである。まさに石川にとって、シンカーは生命線となっている球種だ。

 5月31日から始まった交流戦では、“開幕投手”を任せられた。本拠地QVCマリンで行われた広島戦では7回7安打無失点、8奪三振と先発として十分な投球を披露した。

 この日も宝刀シンカーを駆使して、広島打線を抑えた。3回表二死三塁の場面では、丸佳浩を外角のシンカーで空振り三振。7回表二死二塁の場面では、田中広輔を一塁ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けている。

 今季はすべて火曜日に登板している石川。7日の阪神戦(QVCマリン)で再び防御率トップへと返り咲きを狙う。ピンチの場面でより効力を発揮する石川のシンカーは、交流戦でもセリーグの打者を席巻していく。

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