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巨人の打低の一因は、4番の勝負弱さ。短期的にチーム順位と連動する得点圏打率

チャンス(二塁もしくは三塁に走者がいる場面)でいかに走者を還せるか。大事な場面できっちり仕事ができる選手ほど、得点圏打率が高い。

2016/06/08

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得点圏打率が高い選手を中軸に

 得点圏打率とは、走者が得点圏(二塁あるいは三塁に走者を置いた状態)にいるケースでの打者の打率だ。勝負強さを示す数値とされる。
 しかし得点圏打率は、同じ打者でも毎年大きく変動するなど、勝負強さや実力をそのまま表しているとは言えない数字でもある。

 過去3年間の両リーグ、規定打席以上の得点圏打率3傑。

●2013年
パリーグ
1. 長谷川勇也(ソフトバンク).371
2. 浅村栄斗(西武).359
3. バルディリス(オリックス).349

セリーグ
1. ブランコ(DeNA).381
2. バレンティン(ヤクルト).336
3. 村田修一(巨人).314

●2014年
パリーグ
1. 陽 岱鋼(日本ハム).379
2. 中村 晃(ソフトバンク).343
3. 岡島豪郎(楽天).340

セリーグ
1. 筒香嘉智(DeNA).416
2. 畠山和洋(ヤクルト).402
3. 長野久義(巨人).358

●2015年
パリーグ
1. 柳田悠岐(ソフトバンク).413
2. 中村 晃(ソフトバンク).375
3. 秋山翔吾(西武).347

セリーグ
1. 梶谷隆幸(DeNA).352
2. 山田哲人(ヤクルト).345
3. 筒香嘉智(DeNA).344

●2016年
パリーグ
1. 岡島豪郎(楽天).450
2. 田中賢介(日本ハム).362
3. 秋山翔吾(西武).352

セリーグ
1. 菊池涼介(広島).396
2. 新井貴浩(広島).384
3. 高山 俊(阪神).375

 毎年数字が大きく変動するし、同じ顔ぶれがランクインすることも多くない。また高打率の選手が得点圏打率が高い傾向にもある。得点圏打率はそれほど、信頼性の高い数字とは言えない。

 セイバー・メトリクスでは「本塁打以外の安打は運の産物」という考え方が一定の支持を得ている。得点圏で高打率を残すのも「運」の要素が強いと思われる。

 しかし、シーズンなど限定された期間に限れば現時点で得点圏打率が高い打者を中軸に据えることで、チームの得点力は上がるのは間違いない。

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