ソフトバンク今宮「守備と犠打」だけじゃない。新打法習得で打撃覚醒の時
首位を独走する福岡ソフトバンクの今宮健太。今季は守備だけでなく、打撃の好調さが光る。
2016/06/10
守備だけでなく、打撃でも勝利に貢献
貯金を22まで伸ばし、パリーグ首位だけでなく、得意の交流戦でも首位に立ったソフトバンク。両リーグにその強さを見せつけている。好調を維持している打線の中でここ数試合、特に目を引くのが今宮健太。交流戦に入ってから1番に定着し、連続試合安打を更新中だ。
今宮といえば「守備の人」というイメージを持たれがちかもしれない。実際に13年から3年連続でゴールデングラブ賞を受賞しており、若くしてソフトバンク不動のショートストップとなった。171センチと小柄ながらも、その身体能力の高さを生かした華麗な守備で、幾度となく投手陣を救ってきた。バットで活躍できないときも、堅実な守備でチームの勝利に貢献できる。体の小ささを感じさせない大きな守備、それは今宮の最大の持ち味だ。
そんな今宮が守備だけではないと感じさせる打撃を見せている。
自己最長の14試合連続安打をマークし、その好調ぶりを買われ7試合連続で1番に起用されている(6月9日終了時点)。左足を軸にポイントを前にし、テニスラケットを振るイメージで打つ「テニス打法」が打撃好調を維持しているようだ。5月26日、試合前の打撃練習で習得してから1割台だった打率は.249まで上がってきた。
「たまたまいい打球が続いているだけですよ。いつもと変わらない。(連続安打の)意識はそんなにしていませんけど、もちろん打ち続けたいという思いはあります」
自身はたんたんと語る。